十月十五日
あじのからむし 主料理、添料理 野菜ノ油煮

一人前材料
あじ
人参
シイタケ
サヤインゲン
オカラ
ゴマ油
カタクリコ
塩 ショーユ サトー ミリン
 
百十グラム
二十グラム
一コ
二十グラム
少々
六グラム
八グラム
テキヾ
 
二十九匁半
五匁三分
 
五匁三分
 
一匁六分
二匁一分
 

あじうろこを取り頭を切り背開きにして中骨を取って塩をいたす
中骨ト頭ハ肉引器ニかけて引く
人参五分長さの線にす
しいたけは水に戻し石づきを取り去り之れも線に切る
さやいんげんは筋を取り五分位ノ長さになゝめに切る
ごまの油を煮立たせ引いた中骨と頭を入れてよくいためる
人参しいたけさやいんげんを入れしいたけをつけた水を之れに入れ野菜の柔らかになる迄煮ましておからを入れてよくいため汁の全部かなくなってからしょーゆ、塩、砂糖にて味をととのへる
少しさめてからあじの腹で包む 包んだものをに立ちた骨むしの中へふきんを敷いて前ノあじをのせ二十分程むす
少量のみりんと塩をなべに取り火にかけ煮立った時にしょーゆを加へ水ときしたかたくり粉を加へどろりとした汁をつくり此汁をむし上ったあじの上にかける

十五日
添料理

れんこん
さつま芋
ごまの油
大根
スープ 塩 サトー
十六匁
二十一匁三分
一匁六分
八匁
てきゞ

れんこんは洗ひ不潔の處取り小口切にして置く
さつま芋洗ひ二分位の厚さに切って置く
なべに半量ノ油を入れれんこんをいためすと塩とさとーて味をとゝのへ
さつま芋は残りの油でいためて塩とさとーて味をとゝのへる
やはらかになってかられんこんと一皿に盛り合わせる

れんこん おろしてめりけん粉をまぜて丸めて上げる
それを砂糖しょーゆで煮てもよい