十月廿五日
松たけの小持煮

五人前
松だけ
にわとりのひき肉

みりん
にざけ
しょーゆ
ゆず
 
五本
五十匁
一つ
大一杯
大一杯
少々
一コ
少々

松だけは新らしいものを選び根元の砂のついて居る処を取り去り塩水で洗ひましてくきとかさとを切りはなしかさは六つにくきは長さ一寸に切りたてに二つに割り各々のまん中ニたてにほう丁を入れ切りはなさない様に入れ切口にめりけん粉をふりかけて置きます
かさのうらにも同様メリケンコをまぶしつけて置きます
引き肉はたゝいて器に入れ卵塩少々を加へてまぜ合せかさのうらとくきの切口にぬりつけて置きます 別になべにに酒とみりんを入れてに立ちてから此中ニ松だけを入れしょーゆを少々そゝぎ入れて味をとゝのへあつい内に小丼にもりゆづの皮のすり下ろしたものを少々ふりかけて供す