塩サケ切身
アマ酒
す 塩
筆しょーが
寒冷紗
五ツ
二合
少しづゝ
五本
五枚五寸四分

寒冷しやよく洗ってのり気を落して乾かして置く
一枚づゝさけの切身を包んであま酒の中に入れて五六時間其まゝ置く
筆しょーが使ふ一時間前に根本の皮をむきくきを一寸五六分残して切りたてに二つ割りにしてさっと熱湯をくゞらせて二杯ずにつける

二杯ず す八塩二の割合にませたもの
寒れいしやに包んださけを取り出しあま酒をきれいにふきんにふき取ってから金ぐしをうつ
■~■(不明)火をよくおこしてさけの両面をやく
七輪のふちの両がわにれんがを置き其上に金ぐしを差(渡)しさけを一度やきましたら前後につけありのあま酒をぬり乾かす程度にやきくしをまいす様にしてぬきとり筆しょーがを二切づゝつけ合せる
炭火とさけの間四寸位はなれて居れはよろしい
筆しょーががなければひねしょーがをうすく切るか又ハ線切にして使用ふ

注「まいす」は「まわす」だと思うが、方言でに「まいす」といったのかもしれない。
要研究。