十二月二十七日附の御手紙が一月四日につきました、風邪を
引かれた由、風邪にはねているのが一番です、何があつても
御免蒙つてねていることです、今日高波さんの所え行つて
みます、農地問題は中々むづかしく、当地の農村でも困
つているようです、私も知らないのですが、少し研究してみ
ましよう、併し、大きな時代の流れというものには抗しえない
ものです、和郎がこの頃來ませんが、広島から諏訪迄行
つたかと思つています、
お風邪をお引きになつた由、お一人で定めしお困りのことゝ
思ひます どうか無理をなさらないで早くよくおなりになつて下さい
お藥は病院へたゞ行つても駄目でせうと話し合ひ高波さんに伺つて
みます 手紙も手間どり、不便ですね、和郎さんのお世話で
その後又モチ米入手出来ましたから、どうぞ御心配下さいませんやう、
お送り頂いたもの何もかも有難く重寶につかつて居ります