四月一日

も早や四月日の経過の早きに驚く此月には米種まきをなす訳なり  菜 ホーレンソー大根じゃが芋等を蒔く忙しくなる 野菜を穴から出し沢山洗う 昼食につぶし芋を作り食べて利用部へ行き醤油麦一升と交換して貰う 農協の貯金帳卵一回記入無きを記入するように頼む

帰って山岸正勝氏方へ出産祝いに行く 一メ匁有りしとか大きな赤ちゃんに驚く 三四ケ月過ぎし様なり 丈夫のようにて育てよいと思ふ 白ネル有布と菓子一袋持参す油□のおはぎ御馳走になり夕飯たべられず

 

四月二日

曇り風あり 神戸へ出さんと下書きし居る所へ延世さんから葉書ありただちに返事を書き吹田へも封書を書き一時頃出しに行く 帰りて遅い昼食をなす何となし身体疲れし様なり休む 卵は三回目のが記入無き様なり 貯金帳を預けて帰る

竹村亀蔵氏方より餡餅をお□つりに頂き夕飯に食べる

来信延世さん 発のぶよさん醇郎氏

 

四月三日

曇り午前は暖かに風も無くよかりしが午後は小雨

午前中かかりて障子の切り張りをなす 午後どこへか訪問せんかと考へしが雨にて止める 週間朝日を読む中々いろいろ面白く盛り沢山に書いてある

 

四月四日

くもり午後三時頃より小雨 午前中味噌豆をひろう

午後勝三氏へ山羊乳を入れてもらったびん二本へトブを入れて返えす 四合びんの行って居たのを取ってくる 笹岡義一氏方へ行く朝鮮漬を持って行く夕方まで話して帰る

 

四月五日

雨に交じって雪降り山は白くなり 今朝は寒し 晴れ

今朝雄氏に田打ちを頼みに行く 去年の日記を見て四五月の農事作業を書き上げる

午後床に入りて休む 咳多し夕方鶏の巣の掃除等なす休むと後心地よし

四五月はそれからそれといろいろあり大阪へは行かれそうになし

 

四月六日

くもり割合寒し 朝出来る丈早く支度して竹内さんへ行く 診察して貰ヒ薬を貰ってくる 帰りにスを買ふ 帰途麹やに寄りワラを綯って貰う様に頼む 近い内に行くと言ふ

警察署長さん来り一緒に昼食を頂きいろいろ話すひて子さん矢ケ崎に縁談きまりそうとのはなしを聞き喜んであげる よい縁ならん

三時頃帰宅サカン氏方へ苗間やいろいろ頼みに行く 菓子一 いろいろの種を貰い来る

 

四月七日

うすくもりあたたかになる 醇郎に手紙を書き出して来る小布の洗濯 ムロの中の野菜を全部出して人参半分を出し土に埋め外洗ふ 大根の穴より全部出して少し腐りかけしのを全部洗い鶏の飼の為めにする 午後庭の落ち葉を全部さらって畑の下工作をなす 上の畑にやく此様な仕事はとても出来ない様に思い居りしに少しも疲れず時間も知らず夕方まで働く これてハ今年の農事も手伝ヘると心強し 発醇郎

 

四月八日

天気 畑へ出たくなるような気候になった 昨日身体を動かした故や咳が多く出る モチ種モミ一升新やで へて貰う ホーレンソウ の種を貰ひカボチャスイカ太ウリ人参等いろいろの種を上げる

井の上等上の畑の掃除のつづきをなしやく水を沢山かけしが朝になって煙が出て居る細かい柄の上っ張りほどきしが今少し大柄有る事に気づき倉より出し之れにする 来信摂郎より本 綾子 とみの氏

 

四月九日

暖天 明後土日出払いの由今朝フレて来る  上っ張りを作る事にする足袋カバー外いろいろ洗濯し上っ張り用衣もほとき洗う 張って夕方ヘラ付少し縫ふ 日が長く仕事の能率上がる

 

四月十日

くもり夕方より雨になる 明日のツカマハリには行けるや否や

新□を見て後より上っ張りを縫ふ 午前中に大方仕上がりしが八つ口のとめひも等に時間かかる 夕方早く仕上がる

伊藤勝四郎氏妻全快祝いとして砂糖を持参しくれる 見舞いというほどの事もせざりしに恐縮す

 

四月十一日

前夜大雨なりしも朝は止み居る 今日の塚まわりは駄目と思い居りしにこれなら行く線でせうと急に支度をなす 六時半頃朝食となし居りしに喜七氏明日来るといいて寄る

弁当卵焼き煮豆等を入れて七時過ぎに家をでる 下組の人二人おりし故急ぎ出る埴原田いもじやの界を調べる仕事なり 登りつめる道はとても苦しかりしが後は大したことなし 十二時少し前に家に帰る 家にて弁当を食す 午後掃除オカズ作りをなす

 

四月十二日

今日は喜七氏来ると云いしも雨で来られず

昼近きより喜七氏来る 庭の畑を全部掘ってくれる 夕飯に金ピラ ネキスミソ サツマ芋の天プラ

 

四月十三日

天気なれども風寒し 喜七氏来たり朝凍り居る故畑をやらず田の土の高い所水口の所をなほしくれる 其後午後庭の畑へこやしをやりじゃか芋ウぐヒスナ 大根 ホーレン草 長芋を蒔きくれる 夕方又田に行く上の田のアゼの壊れし所を直しくれる

午前中に矢ケ崎局へ行き扶助料を頂き帰りに色々買い物をなし十一時過ぎに帰り昼食の用意をなす ニシンイワシの子無きのを買ひ来り〆□に□す ソーメン汁を久し振りになす 発信とみの氏摂郎

 

四月十五日

くもり 寒さハ幾分よろしい様なり さかん氏苗間のアゼヌリに来てくれる 午前にキンピラと菓子昼食にねぎすみそキンピライワシ煮赤飯 汁しやか芋人参氷豆腐 三時にパン外イロイロ之れにて終わり帰る 此日より種もみを水につける 昨日サカン氏方より農林十七号新七号を半分半分交換して貰ってくる

 

四月十六日

天気よし 午前十時頃より小野義正氏嫁さんの見舞いに行く 砂糖三百匁足袋一足ゴムマリ二つ持参 苗間の事などいろいろ聞いて来る 山岸いつ氏に念仏講に出ると云い居りし故明日の事を話に行きしに出られずと云ふ 言責無き人は困るお茶を頂いて帰る

 

四月十七日

天気よし 念仏講で花見と併せてやると云ふので早く集まる筈一重何か作ろうとして居りし所へ一美氏妻来たり十九日の衆選の事を頼まれる 大急ぎで用意して午後一時頃出て行く 十四人に世話人二人□□さんと十七人皆一重づつ外に三百何円や菓子を買ふ 和尚さんのお話中々よし日本の学徒フィリッピン訪問 モンテンルバの死刑無期への帰国を頼みし事等々和尚さんより平和の友五部受け取り五十円渡す

 

四月十八日

昨日一美氏妻来訪の事につき早朝イモヂヤへ行く 朝鮮漬一美氏方へも分けるイモヂヤ長男夫婦に途中に逢ふ イモチヤノ内留守紙書きてお重の上へのせて帰り帰りに一美氏方へ寄りお茶を頂き昼食後ちの竹村氏方へ行く皆在宅頼み□つ先頃のよめの事外へきまった事を告ぐ いろいろに御馳走になり大混雑の七時の北山行きで帰る 城下気味悪し 来信醇郎

 

四月十九日

晴天 今ハ選挙日 朝より醇郎始め手紙を書き出しながら選挙に行く 伊藤一美氏方へ寄り今井と云ふ双葉の先生の事を聞く 今日午前サカン氏妻半日来て苗間の代をしてくれる 発醇郎河西氏平林氏和郎

 

四月二十日

朝早く一美妻当選を知らせに来る 随分票数も多かりし様なり さかん氏来たり苗間に肥料をやってくれる オニハ糠やよりワラ取り又来る二人のめの人なり 二十四リビリづつ三十七とのことなり ヌカをやく二回二度目は非常に真っ黒にヤケしが水掛方少なく白くなり驚く風吹きし故なり

 

四月二十一日

天気風強し ヌカやけず 喜七氏来たり田の中の手入 ワラタイ肥を作り残りの石灰窒素を全体に蒔いてくれる 午後大河原の麦の手入に肥料を持って行き終わって帰る 麦の土入れも気になって居りしが終わってほっとしたり イカケヤ来たりヤカン二つバケツ一小ナベ一つ花ビン一を頼み105円也 花ビンはよく出来ず

 

四月二十二日

くもり寒さつよし 喜七氏来たり 米二斗持参夕方取りに行く 今日はさかん氏苗間作りをなすを手伝ひ貰ふ土をふるいタンボへ運びくれる 田のキッコハシを空いた時間にやってくれる さかん氏昼食を上げ三時のお茶を飲まずに帰るパンを上げる ヌカ二やきやく工合よく出来る 苗間も中々いろいろ□□なり種モミヒルと夜二回湯をわかし入れる 新やからナワ一束持参す

 

四月二十三日

明日は参議院選挙野本品吉氏を入れる様笹岡氏より話有りたり 晴天風も無く好天気なりさかん氏種まきに来る 二日ヒルと夜湯をわかし入れしが工合よく芽出始めたりヤキヌカのよくやけしのをさかん氏一カマス持参しくれそれにて間に合って都合よし 内の少し白くなりしを持参す 早昼飯を上げて帰らる 午後種まきの使用の道具を洗って干して形づける 暖かなりし故鶏の巣の掃除をなす 穴に入れし牛蒡人参しゃが芋長芋を掘り出し乾かす 種蒔き終わって一段落ほっとしたり 麦畑も終り喜七氏よくやってくれ有りがたし

 

四月二十四日

朝雨後晴れる 朝選挙に行ってくる羽生三七野本品吉両氏を入れる 平林氏より手紙あり同級会五月十日それについて相談あり来よとのこと直ちに返事を出す アワ一升持って行き精白を頼む 午後ウドの上に覆いをなしカボチャの穴を掘り苗間も見に行き雑用にて終る 色々の野菜を土に埋める二十七日出払ひと言って来る平林氏に二十七日行くと書きしが明日は取り消しの葉書を出さねばならず 来信平林ます氏 発信ます氏

 

四月二十五日

晴天 朝流しの洗いなべの水凍り居る いろいろの洗濯をなしのりつけをして夜具ふとんのゑりをかける 夕方より明日の味噌たきの豆をひろい一斗五升水につける十時頃迄かかる 二十七日に中□へ行くことが出来なくなりし故二十八日に行くとはがきを出す 発平林氏

 

四月二十六日

晴れたりくもったり午後少し雨有りしも又よくなりそうなり 朝より味噌たきに新家に行く豆を運び煮る薪一ワ持参す 昼食の御馳走になり午後すりつぶし丸めて運ぶ 後の形つけ洗ひ等し夕方又お茶を頂いて帰る 明日は出払ひ故其用意等なす

 

四月二十七日

天気五時起床六時半より食事七時には終り鶏も飼ふ 七時半には出られる様になる誰も行く様子も無くこたつに週間朝日を読む 三ヶ所婆許道つくりをなし休み昼食後池上氏と二人帰る 矢ケ崎へ義一氏と買い物に行く 義一氏方へ手伝いに行き大ナベ三つ持ち行く 肉五百匁洋カン一フネカリント四百匁大サバ四本トーフ四丁二級酒二升大きに皆機嫌よくなり帰宅十時それより明日の小豆を煮て十一時休む

 

四月二十八日

晴天 四時四十分頃起き小豆にたまつけて置きいろいろなす 十時近くに家を出るちのにてバスに乗り十一時過ぎに 島につく親類の老婆も来たり居る 四時過ぎに出てちのまで歩き六時から北山行きにてオニバ迠から帰宅直ちに山の木の事につき下組の集会あり出る

 

四月二十九日

くもり風強し かぼちゃの穴へタイ肥下肥灰など入れてカボチヤ夕顔を蒔く午前中に午後モロコシ木ウリトマト外いろいろの花を蒔く 夕方より風呂をわかし入る 夜半非常の風なり一雨望みしも中々無し

 

四月三十日

前夜物凄い大風朝くもり上諏訪へ行かんと用意をなし出様とせし所へ雨降り出し行くことを止める出てから降らざりしこと幸いなりき昨日いろいろ種蒔きせしところへ雨にて都合よし吹降りにて雨戸を全部閉める様なり平常袷のすそ ゑり等手入れし着れる様んする午後二時頃迄床に入りて休む袷五時には終る

それから夏目三沢両氏に手紙を書く   寄付に来る三百円なり寄付