八月一日

天気午後一寸雨 中央病院へ行く 延世さんと二人で此朝八時半のバスにて摂郎一家来る 中央線木曽地不通の所昨日開通せし故来られし由 中央病院へ午後一時半のバスにてオニバから来る 竹村氏方へ一寸より病院へ行き帰りに竹村氏方にてお茶を頂き帰る 延世さん院長に遭って土産品を渡したりいろいろ聞いたりする

 

八月二日

 

八月三日

天気よし 午後三時のバスにて中村家三人来る中村さんは太りし様なり 百枝はやせた様なりし 喜七氏田の草取りに来る

 

八月四日

喜七氏田の草取りと山上の草取り

 

八月五日

天気よし 喜七氏山の上の草取りに来る 朝八時五十分頃のバスにて中村氏三人帰る

平出へ餅米一升仙台へ小豆餅米一升づつ上げる 午前と午後と床に入りて休む 病院へ行く日なりしも朝咳多く疲れ居る気持なりし故止める

 

八月六日

晴天

 

八月七日

天気   此日院長米沢の診療所へ行くと云ひ一寸寄ってストマイをしてくれるといひし故朝より掃除をなし待ちしも来らす北大塩へ来られざりしならんと思う

 

八月八日

朝天気よく夕方夕立 病院へ行くつもりなりしも朝は何となく疲れ気味にて休む午後より行く院長診察し居る ストマイ用の方と咳とハ別といふゼツコと言ふ 帰りに竹村氏方へ寄り休みお茶を頂き帰る 五時前のバスにて帰る

 

八月九日

天気 午後陽子と祐二郎をつれて鬼場へ買物に行く重いものを持って来て貰ひ助かる

 

八月十日

天気よし喜七氏山の上の草取りに来る

 

八月十一日

朝より病院へ行くつもりなりしもだんだん後午後行く診察なし 注射のみ 竹村氏方へ庭へのみ寄り四時五十分のバスにて帰る サイスカレーを作る 喜七氏来る山の上の畑の残りと御社宮寺の草取りをなす 久し振りしも明日は来ない様に云ふ 米二升持って行ってくれしも停電で出来ず 山岡きち江氏来りパンを頂く 墓掃除に延世さん紘一郎行ってくれる

 

八月十二日

くもり 五人上諏訪へ行く

 

八月十三日

麦 コキ代田消毒人夫代等を支払う 山羊乳の娘さんには下駄一足買って上げる 小野義正氏妻全快祝として風呂しきを持参す

 

八月十四日

くもり 早朝喜七氏金取りに来る 九日分千九十円渡す

 

八月十五日

天気悪るかりしも大したことなし 朝より用意して餅三升をつく 摂郎と延世さんとついてくれる 新やへ上げる 新やの人々よくつけたと云はる

 

八月十六日

天気よし 午後より雨 朝新やより餅頂く仏様の事をなし 矢ケ崎セキ迄延世さんと三人の子供同行仏様の供物を流す 寺へ□行のお礼として百円持参す 此日念仏講の人々寺へ行きしも行かず 竹村美喜治氏二人の子供をつれ墓参に来られる 昨日のお餅をふかし直して上げる 餅十二個土産として上げる モナカとバター大形のを頂く

 

八月十七日

天気よし 暑気強し 念仏講なりしも行かず 時間をつくりよく休む 明日醇郎帰るにつき オニハの藤田商店へ濱見氏方より電話にてビール二本サイダー二本注文しすぐ持参しくれる 二百七十六円也き

 

八月十八日

天気 此日醇郎出発す 十一時半過ぎのバスにて同道し中央病院へ行く 注射レントゲン写真血沈薬を貰ひ帰りに竹村氏方げ寄り休みお茶を頂いて四時四十分のバスにて帰る 途中魚等買ひ居りしに時間無くやっとバスに乗れる バスには和郎と紘ちゃんと祐ちゃんも居る 醇郎立ちがけに二千円おいて行く

 

八月十九日

くもり 暑から心配なりよく休み夕方オニバへ買物に行く 紘一郎同行持って来てくれる

 

八月二十日

晴天暑さつよし 時間をつくりよく休む 夕方養蚕の書類を持って源四郎氏方へ行き帰りに事務所にて醤油を買って来る 裏の内にて卵八つ買ふ 百円置いて来る

 

八月二十一日

晴天暑気強し 休みおりても汗にて皮膚炎ちくちくして苦し

 

八月二十二日

くもり涼し 午前中休みいろいろの用事をなし午後一時半オニハ発のバスにて中央病院へ□□しに行く 院長居り人も少なく診察し貰ひ昔の主人の事等聞き帰りに竹村氏方へ寄り早く出て買物をなし四時四十分のバスにて帰る 政枝氏駅まで餅を持参にくれる 夜雨降る

 

八月二十三日

晴天暑気強し 池上氏来り庭の草を取る 夕方おり水かけの水かけに行って貰ふ 延世氏いろいろ買物に行く

 

八月二十四日

くもり小雨午後本降りとなる

 

八月二十五日

朝くもり後雨 喜七氏草刈に来る お昼迄やっと仕事をなしぬれて帰る 昼食後米二升オニバの精米に背負って行って貰ふ 大河原の草刈丈終る 和郎十二時前のバスにて出発 雨故私は病院へも行かず送らず

 

八月二十六日

くもりうてす照り 喜七氏草刈に来る 米は昨日停電 今日も都合悪く明日二十七日午前十時には出来るかと云いし由 山の上の草刈に行く

 

八月二十七日

一日中大雨 摂郎紘一郎祐二郎をつれて上京す 雨故見送らず午後の延世形つけ掃除洗濯等をなす

 

八月二十八日

くもり雨は降らず 洗濯や形つけ等をして陽子と二人にて十二時前のバスにて上京 私は明日病院へ行く日故見送らず後洗濯や 物洗ひ等をなす

 

八月二十九日

午後小雨 午前中休む 醇郎の手紙来りレントゲンを塩田先生見くれて大した事も無さそうとの事に大安心す 午後オニバよりバスに病院へ行き帰りに竹村氏方へ寄り四時四十分のバスにて帰る 山羊乳の家へ行き四万円渡して帰る 醇郎より塩田先生の処方来る

 

八月三十日

 

八月三十一日

晴天 暖かにて此様な日が続くことを祈る 税金を集め計算して居る所へ区長が又さいそくにくる 今日こそ早く行くつもりなりしも沢山の家をまわりて集める故おそくなる 次には前日に集めやうかと思ふ 終って帰りしに非常に疲れ夕方迄床に入りて休む