明治35年長野師範学校女子部の東京への修学旅行の記録

『和か葉の雫」なる小冊子(A6版)を発見した。これは1902年(明治35年)6月6日から10日にわたる長野師範学校女子部の東京への修学旅行の記録である。これまでは男子に限られていた修学旅行が初めて女子にも認められたということで大いに感激して旅程にのぼったことが書かれている。60頁弱の小冊子だがその文語体の文の味わいと行文中の和歌がなかなかに良い。編輯人として4名が挙がっている。その中に有賀ミつ子という名が見える。この人物はのちに太田水穂と結婚する人で、自らも歌人として歌を残している。彼女とはいさのは友人として長く交流があり、いさのも歌については少なからぬ関心を持っていたようである。この修学旅行の記録中の和歌がすべて有賀ミつ子の作とは言えないだろうが、かなりの部分は彼女の作かもしれない。なかなか捨てがたい味わいがある冊子であるので、全文を掲載することにした。ぜひ一覧をお願いする。この旅行には在学中のいさのは参加しなかったようであるが、この冊子を手にしたことは間違いないところだろう。

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